2012年5月26日土曜日

Bellingham visit! part4

Bellingham空港から約45分のフライトを経て、Seattle空港へ、そしてSeattleから関空へ。
しかしBellinghamからの便がまさかの欠航! ---どうしよう?

そんなところから続きます。


JKsponge!ちゃんところ夫妻は、今朝8時頃私を空港へ送ってきてくれた。旦那さんのJくんは仕事の合間を抜けて私を送ってくれ、Kちゃんは体調がよくない中、私に代わって英語で搭乗手続きをしてくれた。そしてそんな優しい二人に、搭乗予定の飛行機が出るか出ないかを最後まで心配させたまま、慌ただしく私はゲートをくぐって来たのだった。



ところがBellinghamにて現在、右往左往のわたくし。

この時私が一番恐れていたことは、航空券の買い直しによって多大な出費を負うことだった。というのは、事前に、今回お世話になったKちゃんから聞いたとんでもない彼女の義兄の笑い話が頭にあったからだ。たしかエディー君というのんびりとしたその人は、私と同じように一機目の飛行機に乗れなかったのだが、乗り継ぎ後の、二機目の航空会社に連絡を入れなかったために、まるまる航空券の買い直しを余儀なくされたのだという。
彼と同じ轍を踏まぬためには、とりあえず航空会社に連絡をせねばならぬらしい!どんな方かよく知らないけれど、エディー君、教訓をありがとう!


とりあえず、手持ちのドコモの携帯電話から「地球の歩き方 シアトル編」の最後の方のページにあった、デルタ航空日本語カウンターの電話番号にかけた。
(まさかこんなことになるとは思わなかったので、あらかじめ調べて控えたりしてなかった!「地球の歩き方」もありがとう!)




呼び出し音、英語で「少々お待ちください」のアナウンスののち、出てくれた方は、普通に日本語が母国語ですって感じの女性だった。
ちなみに空港のエントランスで壁にしゃがみこんで電話をしていた。この時空港では私のように代替手段を探す人たちが沢山いて、あちこちで公衆電話やらで電話をかけていた。



  • 私「も、もしもし、国内線が欠航してしまって、デルタの便に乗れそうにないんですけど、振替便とか手配ってしてもらえるんですか?」
  • デ「はい、手配の方はできますよ。」
  • デ「ただ、日本行きは一日一便なので、今日の分が出ると、次は明日になります」


ヒー!知らなんだ!エディー君はその日のうちに日本行きの便に乗ってたと思われるので、自分も問題なく乗れるだろうと思っていたわたくし。ちょっと目から潮を吹きそうに。


  • 私「そうなんですか…、でも、それじゃないと帰れないですもんね…、空きはありますか?」
  • デ「はい、空席ございますよ。ただ、週末にかかる便なので、今お持ちの券より定価が高い分、追加料金が必要にななっちゃいますけど、問題なく手配できますよ」
  • 私「(お金ー!)あ、でも、振替はできるんですね!(ホッ)じゃあ手配をお願いしたいんですが…」
  • デ「あっ、待ってください。すみません、問題ありです。オオアリです。」

デルタ航空のお姉さん、本当に、こうおっしゃりました!!笑 でも、この若干くだけた感じが私を落ち着かせてくれたのも事実です。

  • 私「問題?! って、な、なんですか…?!」
  • デ「明日の便は成田行きです。大阪行きはあさってです」

腰が抜けた。

  • デ「でも、今まだ9時台ですよね…?間に合いますよ、まだ。飛行機は正午すぎですから。おそらく振替輸送のバスも出てるでしょうし、何らかの交通手段でこちらへ向かうと十分乗れますよ。飛行機の席は後からでもいつでも取れますから、シアトルへ向かって来てください。間に合わなかったら改めて連絡くださったらいいですし」
  • 私「ほ、ほんとですか、じゃあがんばります!」
ちょっとデルタ航空のお姉さんに勇気を分けてもらった気持ちになり、少し希望を見いだして、ここから出てる定期運行のバスとかあるのかも?!とか、同じようにシアトルを目指してる人を見つけてよう!と空港をうろうろし始める私。

ここの清掃員らしいおばさんに、シャトルバスの乗り場を教えてもらって、外に出る…が、乗り場らしきところにはだれもいない。
少し離れたところに男の人が立っていたので、「あなたもキャンセルになったフライトに乗るはずだった人?あなたもバスでシアトルに行く人?」と聞いたけど、「僕はもうワイフに迎えに来てもらって家に帰る」そうでした。ガク。せんきゅう。彼はしばらくして奥さんが迎えに来て、車で去って行きました。

もう一回空港の中に戻って、職員の人に何か訊こうと思い搭乗カウンターへ向かったのだが、沢山の人が問い合わせをしていて、流暢に話せない私が口を挟めそうな隙はない。思い出したけど、この時まごまごしてる私に、例のおじさんが親切にカスタマーサービスの電話番号を教えてくれてたのだった。私がふるふると(手が震えてしまう)書き留めている間、ゆっくりと数字を復唱してくれてた。で、彼にも「シアトルへ行くんですか?」と聞くと「私はラスベガスへ」と言ってたんだったっけ。


次のどこかへ出る便に乗るためのお客さんが、搭乗口へのゲートをくぐるのをぼんやりと眺めてしまう。アジア系の女の子が数人、キャッキャとお互いを囃し立てながら進んでいく様子がうらやましくて、それに引き換えなんと自分のみじめたらしいこと。「もう私ダメかもしれない…」
ちょっとくじけそうになりながら、空港の外へもう一度出る。

空港の外は、霧があがっていた。まばらに人もいる。ベンチがあって、数人が腰掛けていた。

すると、ベンチ付近で、浅黒い肌の一見何人かわからない女の人が、にこにこしながら頭上で大きく伸ばした手をブンブン振っているのが見えた。

私「…。」

___ブンブン!

私「…。」

___ぴょんぴょん!

私「…? あれ、私に?」

___カムカム!







fairhavenのかわいい雑貨屋さんで見た飴ちゃん♥


fairhavenの町並み。これは銀行なんだそう。ちなみにずっとhaevenだと思ってました。



フランボワーズビール!濃い赤色で、味も甘くて全然アルコールを飲んでる感じがしなかったです!
これは…多分Kちゃんにもらった気がする。アメリカのスーパーでお酒の買い物する時は、身分証明書が必要です。私はいつもパスポートでした。




でかサイズのハーゲンダッツ!!!! これはアメリカには勝てないわ…泣
しかも2つで4ドルとかそんなんやったと思います。どうにかして日本に持って帰れないかと考えてました。
完全に溶かして、液体のまま持って帰って、またこっちで凍らせたら食べれたかなぁ…。



高校の頃、泣き泣きやっていた英語の教科書。あんまりにもつらかったので、とってありました。笑


英語の教科書の中身はこんな感じ。基本がみっちりって感じです。
この授業に限って先生がめっちゃ怖かったので、おかげで当時は英語なんか大嫌いになり、二度と英語なんかやるかぁ!と思いました。
しかし、大学生になって初めて海外旅行をした時にすごく楽しくて、「もし英語話せたら…もっとすごい!」と予感して(遅い)、
今更ながらちょっとずつ勉強しています。
こうしてちょっとでも口から英語が出てくるのは、あのスパルタ教育先生のおかげだと思います。
でも、学生時代はまじで泣いてました。

そして今回旅行に持って行ったのはこの本。暇な時読んでました。
 


中身はこんな感じで、BABY,KID,TEEN,とステージが分かれています。
ちょっとした会話にはこういうんが本当に役に立つと思います。まぁ行く前に頭に叩き込んでおけよ、って感じですが 笑
最近このシリーズに続編が出たようです。

なんと言うことのない動画ですが、車からの眺めをyoutubeにアップロードしました。
街にはホンダやトヨタの日本車がとても多くてなんか嬉しかったです。

2012年5月21日月曜日

じいちゃん

Bellingham のことを書こうと思っても思い入れが強すぎて書けないの。にゃんちって。
一つとして漏らすまいと思ったら気が奮い立ち、肩はいかり鼻息は荒くなるので、そういうのはまた後で…。

というわけで。

昨日、義両親、3歳の甥っ子(義兄の子)とわたしたち夫婦の計5人で出かけました。
じーじばーばの、孫に対するデレっぷりはすごくて、こんなに甘やかして逆にだいじょうぶかと甥の行く末を心配したくなるほどでした。怖いものなしの立派な小皇帝がそこにはおりました。

私からすれば、じいちゃんではなくもちろん義理の父ですが、っていうかおっさんですが、その、ええ加減に齢もいったおっさんが、小坊主のご機嫌を訊き、願いを叶え、退屈しないようにあれこれ手を尽くす。


「俺んとこの孫はかわいい」
「俺はこいつのやりたいことは全部させたる」

口に出してたかどうかはともかくとして、全身がそう語っていました。

傍でめちゃめちゃ感情大爆発させてる人がいると、ちょっと引いてしまうものです。「なんぼほど…」と思いかけている自分に気づきました。



「おまえはじいちゃんに似て手が大きいな」
親指から小指まで、全部同じ太さの指がそろったデッカイ手を広げて言う。

「?
 ぼく手ちっちゃいよ?」

大人たちがめいめいの手と見比べる。3歳児には自分の手が、体に比較して大きいかどうかなんてわからない。お友達と手のひらくらべっこなんてまだしないだろう。
まだ自分の頬もつつめない、5つの手の中で一番小さな手。 「?」。


大きくなったら、手も大きくなるよ。







きみは、ものすごい早さで成長して行く。

あるいは、長い指をぐっと伸ばして、じいちゃんと同じくらいだねなんていう日が来るだろう。そんな頃が来る時には、反抗期のただなかで、目も合わせてくれないようになるかもしれない。「あんだけ可愛がってあげたのに残念やったなぁ」ってまわりが(わたしが)意地悪に笑うかもしれない。


それでも、いいんだろう。
じいちゃんの孫に対する愛情は深くて無限で、いつかそんな日が来るよって言われても痛くもなんともない。自分のおじいちゃんのことを思い出した。


「ぼくも、じいちゃんのところまで行きたいなぁ」
小皇帝も、そんなじいちゃんが大好きだ。
先を歩く祖父を追いかけようと急いて、つないだ祖母の手を引く。







きみは、ものすごい早さで成長して行く。その間、わたしも、じいちゃんも、同じ早さで齢をとっていく。




じいちゃんは、いつか、自分がきみより先に死ぬことを知ってる。
自分のてのひらが大きくなることを予期するすべもないきみは、そんなことは知るにはまだ幼すぎる。
じいちゃんはあどけなくて可愛いきみがいとしくて仕方ない。

それで、いいんだろう。

歯が抜け落ちそうな甘い溺愛っぷりにも目を瞑ろう。じいちゃんは、ありうる限り、きみにぞっこんでいくんだ。








2012年5月7日月曜日

Bellingham visit! part3





空港までのフリーウェイでは、濡れそぼつような重い霧が立ちこめていた。
その場所からは、あの空模様が一体どうなったのかこの目で確認することはできないけれども、
電光掲示板の一文が、もはやこれ以上の天候についての個人の思案を必要とはしないことを伝えていた。


-CANCELLED-


アラスカエアラインの、ベリンガムからシアトルへの便は欠航となった。
搭乗待ちのベンチで座っていた人々が一斉に動き出す。
空港職員に詰め寄る人、列をなして何かを受け取る人。
携帯からどこかに電話をかける人 『---Customer service?』。

焦りに満ちた空気へ一変したその様子は、昔テレビで見た、競馬場で馬がゴールを突き抜けた瞬間の観客や、株の暴落を目の当たりにした証券取引場(?)みたいだな、と同じく自分もだるくなった頭の端でひとりごちた。

先ほどから何かのアナウンスを放送しているが、それが何を伝えているのか、彼女には正直言って全然わからない。
彼女の英語力は、大学受験勉強時に泣きながら旺文社の基礎英文問題精講を解いていたのをピークに盛りをとうに過ぎた。

27歳、日本人の単独旅行者が、アメリカの地方空港にひとり。

とりあえず、タコマ国際空港を正午すぎに出る国際便に乗るためには、
なんらかの方法で、ここから出てシアトルに向かわなければならないようだった。

では一体どうやって?どうやらアナウンスは、シアトルへ向かうバスが出ていることを伝えているようだった。
とりあえず、空港職員へ詳しく聞きに行ってみる。

『バスはどこから出るんです? 』
『空港を出てあっち曲がってここらへんでゴチャゴチャ(わからない)』
『(…ええいままよ!)シアトルに着くのは何時くらい?』
『14:00くらいに着きますよ。』
『(…だめだ…。)thank you...』

青い顔で呆然としていると、チェックインカウンターで見た乗客のおじさんが、何かの電話番号をメモりなさい、と教えてくれる。どうやら、カスタマーサービスの電話番号らしかった。
おじさんもバスでシアトルへ行くの?と訊ねると、彼の行き先はシアトルでなくラスベガスということであった。

…とにかく、シアトルへ行かなければ。
これ以上ここにいても、飛行機は離陸されない。
出口と繋がっているのかわからない鉄の重い扉を、ためらいながら体重をのせ、押した。
ここへ来た時とは真逆の、重い澱が沸騰し心臓をからめとるような、暗い興奮を胸に。




…Bellingham visit のクライマックスを書こうと思うのです!(いきなり!)

間にあった、いろんなおもしろいことをすっとばして、自分至上、最上級に劇的だったベリンハムから日本への道のり。

『ラスベガスに行く』、と言ったおじさんはたしかにそう言ったと思うのだけれど、
今思えばどうしてシアトル行きの便が欠航になってそこにいるのに、行き先がシアトルじゃないと言うんだろう。
乗り継ぎのための経由地が変更になったのかな。
半年以上経ってしまったので、記憶が曖昧になってきた。


jasmine 一輪。



ずいぶんと長いこと放置してしまいました。


前回最後に書いたbellingham訪問があまりにもおいしすぎた刺激的なテーマだったため、
あんなこともこんなことも書きたい…!と考えていました。
ネタを練り過ぎ寝かせ過ぎ、ねちねちねちねちヌクヌクヌクヌク

グルテンまみれになりすわ再起不能かと思いきや、
jksponge!ちゃんが、自身のブログでリーディングリストに加えていてくれたことに気づき、
「アタシちゃんと更新するわ!」と宣誓。

GW中に!、といったもののすっかり連休が明けたこの午後、ひっそりとキーボードを叩くのです。



嫁入りの時に母がなんとなく台所に飾って置いていったジャスミンの一枝。
枝、と呼ぶにはあまりにもか細い緑の茎は、たまにしか水を替えてもらえない苦境に。
根を出すこともなく、しかし不思議と枯れず。
5月のある日。ひっそりと花を咲かせました。
結婚して半年経ちました。 ふむ。



潮干狩りに行ってきました。
本当はクーラーボックス1/3を満たすほど沢山とれたけど、
お互いの実家にいい顔見せすぎて、我が家は大ボールに一杯分。
しかしこれでも何日食べられるかな?!


ボンゴレビアンコ!
モルトソノーレ!