2013年7月27日土曜日

暇つぶしのハイツ思い出話。その2

前回、引越し前のハイツに住んでいた女の子の話を書きました。

今回は、その次に同じ部屋へ引越してきた別の女の子の話です、が、全部私の想像で補って書いていますので、フィクションとして読んでください…★




若い女の子が退去(?)して数ヶ月、どんな人が次に入るのかな…とそれなりに気にはしていたある日のこと、空き部屋と駐車場を何回も往復する人の足音がハイツに響いていました。たぶん、自力でどこかから引越ししてきたのでしょう。私も引越し業者を頼まずに、自力で近隣からの引越しを試みたので状況は同じです。


その引越し作業してる最中に、ハイツの前に住む家の人が路上駐車の苦情で警察を呼んですったもんだしていて、初日から気の毒といえば気の毒だったけど、「ややこしい人が来たかもー。次の人は夜中に廊下で叫んだり、ゴミを放置する人じゃないといいなー」くらいに思っていました。


(ちなみに関係ないけど、この警察呼んだ家の人、そういうのはするくせに、ハイツ住人が車を停めてるハイツ専用の駐車場で孫を遊ばせたり、自分も一緒にキャッチボールしてたりするし、自分ちの車は対向できないくらいの場所に路駐してたりするので私は大嫌いでした)



平日毎朝同じ時間にカンカンカン!とやはりヒールの音を立てて階段を降りてくる(よくヒールの音が響く階段だったな…)ので、お勤めの女の人なんだなーと思っていました。
何回か私も彼女と出勤時刻が重なった時にちらっと見えたら、若い女の人でした。


初めての事件は、入居してひと月後のある日の夜でした。


休日の夜10時頃!バシーン!と勢い良くドアを開ける音、
女「それちゃんとして!!」
男「知るか!お前が悪いんやろ!!」
女「ちゃんと戻して!!」

バシーン! ←多分今度は閉める音
ドカン!ドゴン!ドシン! ←多分何か重い物を階段1段ずつ落として降りる音


え…何…って感じで、私たちそれぞれインターホンのモニターとドアの覗き穴から代わる代わる見てみると、何か男の人が、大きな箱を運び降ろしてる…
あれは…
小型冷蔵庫…


意味分からん。


多分、推測で。
彼住人の彼女と彼氏がケンカして、その腹いせに彼氏があげた小型冷蔵庫を持って帰った?
というのが私たちの中での結論。



次の事件。


また、バシーン!と勢い良くドアを開ける音、
共有の廊下で沸き起こる男女のケンカの声。
男「なんやねん!」
女「帰んのは勝手やけど、お金のことちゃんとしていって!」
男「知るか!」
女「知るかとちゃうやろ!お金の話してんねん!」
男「お前が勝手に借りて住んでる部屋の金、なんで俺が関係あんねん!」…延々
話の合間に、パシーン!とビンタっぽい音が数度。

これはちょっとヤバいんでないの…
と、またしても覗き穴とモニターフォンの映像を見ながらヒソヒソ相談する私たち。


この頃には、特徴的な車がほぼ毎晩ハイツのすぐそばに路駐してあって、その車から男が降りて新住人の女の子の部屋を訪れ、なぜかピンポンして入れてもらっていて、
「お前がはよ鍵渡さんからやろ!」と怒っていたのも知ってるので、通い同棲みたいになってる彼氏がおるんやろなーとは思ってましたが。




時は真冬なのに、なぜか上半身裸の男と、ショートパンツの女の子。
男が女の子を叩いていたらヤバいと思ったけどそうではなく、女の子が、男の裸の胸をパシパシ叩きながら止めてたみたいなので、とりあえず放っときました。



多分生活費半分出して!とかそういうケンカなんやろなーて感じでした。



多分ね、このハイツの共有部分の声は、階下のうちだけでなく近所中に響いてたよ。



他人事なので、のんきに「あんだけケンカしたらもう別れるやろなー」と言う私に旦那は「いやーああいうカップルほど、周りの声を聞かずズルズルつきあい続ける」と言うので絶対ないわーと笑っていたところ、二日後にはあの特徴的な彼氏の車がハイツの横に…!


その後私たちが退去するまでほぼ毎晩、彼氏の車が来て、一晩止まって毎朝一緒に出勤していってたようなので、半同棲は続いていた模様です。



あれからも、開け放した窓から
男「あれ取ってー」
女「なんっで私がとらなあかんのよ!」
とか筒抜け。


彼氏は合鍵は貰えないようで、彼女が帰るまで自分の車の中で待機してることもしばしばあるようでした。
直接見た事ある旦那が見た感じ、男の方はどう見ても10代とか20代前半の若い感じではなくて、30そこそこいってるんじゃー…という見た目らしく、そんな年頃ですぐキレて大声で叫ぶ(しかも行動が幼い)彼氏とよりを戻すのはアホかと思うけど、鍵を渡さないのは、彼女も一つだけ偉いなと思いました。